大原敬子(けいこ)公式ホームページ


心の叫び⑤ 乗り越える知恵  私は、英語が本当にできない。大学2年生のとき、英語の授業で教科書を暗記し、みんなの前で話すという試験があった。先生にその大問題である試験の話をすると、先生はコツを教えてくれた。まず、朝一番に英語の先生のところに言って、素直に、うまく言えるかわからないけれど、挑戦するということ。わからなくなったときは、ウェル・・・。と本当に考える。最後にThank You!というときは髪をかきあげながら言うこと。(とにかくなりきって言うこと)。一つ目、二つ目というところは指で示すこと。あと小さな、切ってはいけないところや、Thatの発音、強調するところなどを教えてくださった。
 実際に本番当日になって、まず最初に英語の先生に言いに行くと、「わざわざ、言いに来てくれたの!がんばりましょう!!」と握手をしてくださった。私はすごくうれしくなって、すごくリラックスした。本番もところどころ真っ白になって忘れたけれど、とにかくウェルとなりきるところだけを意識して話した。すると、英語の先生はすごく褒めてくださった。  大原先生はいつも、乗り越える知恵を教えてくださる。そういえば、中学生の頃、歌のテストが嫌でしょうがなかったときも、自分が歌手だと思って歌えばできる!と言われた。私は本当に歌手になりきって歌った。すると、あれほど大変だと思っていた歌のテストが案外すぐにおわってしまったこともあった。

一生懸命の結果  私は中学受験をした。私立が第一志望、そして第二志望が国立だった。私立の受験が先にあって国立の試験前に合格発表だった。だから、私立が受かっていれば、国立は受けないつもりだった。でも、結果は補欠だった。第一志望に“受からなかった”と考えた私たちは、少し落ち込んで先生に報告すると、先生は教室にお母さんと私と彩を呼んでこう話してくださった。
 「もし、受かっていれば国立は受けなかったつもりでしょう。よかったわね。神様が、国立の試験はどんな問題が出るのか見てみなさいと教えてくれているの。」と言った。それから、頭を切り換えて、国立の試験も夢中で解いた記憶がある。先生はいつも、一生懸命やった結果は必ずいいこと。神様が何かを教えてくれていると言う。

 先生はいつも「命さえあれば・・・」と言っている。小学校5年生の頃、代々木の教室の屋上で植物を育てていた。その日も、先生と一緒に成長具合を見に行く予定だった。私は、植物を早くみたいことと、屋上に行くことが楽しみで、先生を待たずに友達数人と一緒にエレベーターに乗って、先に屋上に行ってしまった。屋上について10秒もたたないうちに先生が上がってきた。たぶん先生は階段で走って上がって来られたんだと思う。そのとき、先生はすごく怒った。そして、一人ひとりのおしりを順番に「お願いね」とか「約束」と言いながらたたいた。そんなに痛くなかったけれど、もうぜったいに屋上に勝手に行くのはやめようと思ったことを覚えている。

土壇場の知恵  大学一年生の春、私にはどうしても分からない、難しいコンピューターの授業があった。私は、工学部だけれど、コンピューターのことは全く分からないまま入学してしまった。とにかく、プリンターさえ分からない私にとって、単位をとることは不可能に近かった。この授業は毎週課題が出る。課題の提出は月曜日の13時までだった。課題を金曜日の午後までほとんど進めることなくきてしまった私は、もうどうしていいかわからなかった。
 大原先生にそのことを相談すると、先生は土壇場の知恵を教えてくださった。それは、「朝一番に教授のところに行くこと」だった。先生に教えてもらったとおり、私は朝一番の始発で大学に向かった。4時すぎに家を出て、電車に乗り、大学の正門には6時前についた。まだ薄暗く、こんなに人がいない学校は初めてだった。とにかく、工学部に向かって歩いていった。工学部の玄関は鍵がかかっていたため、側にあった段差に腰掛けて少しでも課題をやっていた。7時が過ぎると守衛さんが来て、鍵を開けてくれたので、中に入り教授の研究室に行った。教授はまだいらっしゃらなかったので、一番近くの空き教室でコンセントをつなぎ、課題をやっていた。8時が過ぎた頃、教授が私のいる教室の前を通りかかったのでとっさに「おはようございます」と言った。その数分後、研究室のほうから怒鳴り声が聞こえたので、私は質問には行けなくなり、大原先生にお電話した。すると、先生は「それでいい」とすごくほめてくださった。私は、はっきりとは、わからなかったけれどすごくすっきりとしたので、徹夜で課題に挑戦し、自分の出来る範囲で課題を提出することができた。

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